セーラームーンの思い出

美少女戦士セーラームーン』はアメリカでも評価が高かったらしい。
しかも大人のお友達にもウケた。

日本では20周年を迎え、新シリーズまで作られたらしい。
再放送してるだけじゃないの?と思ったら三石琴乃が現役で声を当てていて仰天した今日この頃。
主人公以外はほとんど声優交代しているらしいですが。


実は自分はセーラームーン直撃世代にも関わらず、セーラームーンはほとんど観なかった。
幼稚園の頃は誰も彼も変身シーンの真似していて、卒園アルバムの集合写真の女児・先生全員がポーズを決めている中、ただ自分一人だけがチンプンカンプンであった。

何故ならセーラームーンはご指摘の通り「お姉さん向け」の作品であり、当時幼稚園児だった自分にとっては理解不能なアニメだった。
しかも敵キャラっていうのが、一般人が怪電波を浴びて鬼の形相に変わるのがトラウマレベルに怖くてとにかく観るのを避けていた。
それに兄妹でアイデンティティの曖昧な時代は兄の趣味に影響を受ける傾向にあったため、ロボットアニメや特撮ばかり観ていたらしい。
更に今では魔法少女枠は日曜朝ではなく、土曜夜7時という枠だった為、習慣的に観るということがなかった。
親も玩具を与えてみたが興味を示さなかった為、勧めなかったという。
決して「嫌い」というわけではなく、避ける運命にあった作品なのだ。

他の女児が毎日毎日セーラームーンの話題に持ちきりで、「なんだか自分には理解できない世界の話をしている」と思いながら、「これ一体いつまで続いてんだ?」という疑問に行き着く。当時は声優が年取るとは思いもしないからドラえもんもサザエさんも100年後も同じように放送してるんだろうなと思っていた。その流れにセーラームーンはあった。
主人公の姿も仲間もかなり増えてただでさえついていけなかったのに、ますます流れがわからなくなった。



気が付くと終わっていて、兄が『カードキャプターさくら』に興味を示すとようやく自分も魔法少女というカテゴリに初めて本格的に触れた。今思うと作品への関心が初めて食い違った瞬間であろう。

自分とさくらの年代はほぼ一致していて、同年代の少女が魔法少女として活躍することに自己投影的な憧れがあった。
やはり幼稚園児の自分にとってセーラームーンは大人向け過ぎたのだ。
まさか兄がそういう目線で観ていたと確信したのは『おジャ魔女どれみ』シリーズに興味を持ち始めた頃だった。

それはさすがについていけなくなった。
かなりシーズンが続いて、結構大人のお友達にもウケたのに話題としてはあまり聞かないな。
プリキュアの威力が強いということがあるんだろうが。


だが、”そういう目線”という部分でいえば自分も批判できない。
何故なら自分自身がセーラームーンに性的なイメージを抱いていたからである。
よくセクシーな変身シーンが挙げられるが、それより興味をそそられたのは戦闘シーンだった。
叩かれたり縛られたりするセーラー戦士に性的興味を発現してしまったのだ。

当時その感覚が一体何なのか、混乱し、ただ空想にふけていた。
その混乱を避ける為に、セーラームーンを避けていたということもある。
セーラームーンだけでなく、暴力的な描写がある番組は恐らく人間の本能的に避けていた。
家なき子』が流行って、ちょっと観たらとんでもないシーンがあり、それから絶対観なかった。




それともうひとつ、気にかかることがあって今思うとセーラームーンという作品は「中性的な女の子」というのが多く登場する。
月野うさぎや愛野美奈子は勝気だし、水野亜美はショートカットだし、火野レイは男まさりだし、木野まことは名前が中性的。
果ては一人称が「僕」というガチレズビアンカップルまで登場する。
アメリカ版では配慮されて従姉妹同士という設定に変えられた。

これ対象年齢と比較してもまた違った”混乱”が起こるでしょう?
「自分の知ってる”女の子”と違う」
という理由からも避ける理由となったと思う。

正直これって、純粋に育った一般的女性はどう思ってたのかなって今考える。

その後のCCさくらも表向きは正統派魔法少女アニメの顔して、レズ、ホモ、ロリが盛り沢山であったわけだが。

セーラームーンが性的感覚を混乱させて男っぽさに憧れる→腐女子化なのか、時代に合わせてジェンダーが安定したのか、ガチレズの世界に触れてしまって男嫌いになってしまったのか分かれると思うんだよね。
でもセーラームーンって宝塚寄りな感じするから腐女子みたいなナヨナヨした中性的な同性愛が好きっていうよりも、男性なら男性らしく、女性なら女性らしくっていう律した感じがする。
だから腐女子とヅカファンって油と水みたいに分離するし、北川景子の「腐女子発言」で論争を呼んだ。
あれはヅカファンに失礼過ぎるということで決着。



自分は中派で男だの、女だのと意識し始めたのは恐らく平均的にかなり遅い。
中二か中三くらいの時に初めて性差というものを感じ始めて、ガンダムが腐に侵されていることにショックを受け、ジェンダー論を勉強し始める。
それまで同性愛というものに対して特別視することはなかった。
街で人種の違う人や双子と遭遇するくらいの衝撃で、「そういう世界もあるんだ」ぐらいの認識。
だからセーラームーンでレズカップルが平然と描かれていても子供心に特別な思いは刻まれなかった。
それを汚い世界に変換して世に送り出している愚か者共が湧き出ているということが許せなかった。
奴らは一般とマイノリティとの安定した距離感に無理矢理割り込んできて、それを引き裂こうとしてる。



アメリカでは14歳の女児対象アニメということに大きな衝撃を与えたらしい。
ロリペド的な興味を誘発しかねないという理由が日本以上に大きいようだ。
自分も最近までセーラームーンは高校生設定かなと思ってたぐらい。
セーラームーンでその反応じゃ、アメリカ人にプリキュア見せたらどうなっちゃうんだよ…



脱線しそうになるので戻るが、とにかく年頃の時代にセーラームーンは観ていなかったというわけだ。
CCさくらが唯一神と化していて、こっちの20周年の方を楽しみにしてる。既に再商品化が始まってるけど。
ただアニメを作り直したら声優一新は避けられないだろうな…丹下桜は大丈夫そうだけど、岩男潤子が最近活動休止したしね…

今のポジションにこれまたいつまで続くのかという『プリキュア』シリーズが就いているが、これは今の女の子にどういう影響与えてるのかねとか思うよ。因みにプリキュアもほとんどみたことない。

セーラームーン→(戦隊系魔法少女凍結期)→おジャ魔女どれみ→プリキュアという流れを一応全て見守ってきた身としては今後魔法少女や特撮がどう変わっていくのか気になるものではあります。


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Comment

CCさくら描いてたCLAMPってバリバリの腐女子でしたよね
  • 2015/07/10 02:58
  • URL
CLAMP作品がOKな理由は昔どっかに書いたからそれ読んで
  • 2015/07/10 03:39
  • 管理人
  • URL
  • Edit
どこに書いてあるのですか?
見つかりません
  • 2015/07/11 20:48
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